酸熱にお世話になる人、
Attractの塚原です。
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まずは昨日のブログで
ダメージ毛の定義づけをしているので
まだ未読であれば下のリンクからどーぞ。
ここでようやく本題の登場ですが
髪質改善トリートメント、
世間一般では酸熱トリートメントは
グリオキシル酸などの カルボニル化合物を使い 髪内部で反応、架橋(かきょう)させる
水素結合
イミン架橋
メチレン架橋
と。
。。。
「架橋」ってのがケミカル苦手な人の
思考を停止させるわけですね。
お気持ち、わかりますわかりますw
要は結合と思ってもらって構わないかなと。
資生堂さんが出してる資料が
非常にわかりやすいのでこちらを。
GDLは今回はほっといて、、
GA(グリオキシル酸)が図の右
でタンパク質同士を
くっつけているのがわかるかと。
これがいわゆる架橋ですね。
(物質と物質が結びつき形状を保つこと)
この架橋はグリオキシル酸が
髪内部の残留水分がなくなることにより
完成されるので熱を入れることが必須です。
なので酸熱トリートメント系では
アイロン必須としてます。
ただし、アイロンをしなくとも
グリオキシル酸系のトリートメントを
塗布、ハンドドライだけでも
それなりのツヤが出たり、おさまりがあるなど
施術効果はありますね。
それはグリオキシル酸などが
髪の中の水分を増やしながらも(結合水)
外からの水(自由水)が
入り込みすぎないようにして
擬似的に健康毛(疎水毛 撥水毛)に近づける、というのも理論の一つですね。
そして髪の内部のタンパク質の繊維が 歪んでいたり、うねっていたりするのを 「整列」させることでまっすぐ感が 得られる、ってな感じかな。
なので細毛軟毛さんは生まれながらに
水が入り込みやすいダメージ毛と言いましたが
髪質が健康毛(疎水毛 撥水毛)に
改善されるということですね。
ここからは美容師さん向けになってしまいますが
これらのグリオキシル酸由来の架橋は
S-S結合とは全く別物の、
髪のアミノ酸同士の結合です。
(まだ解明されてないことも多いですが)
大事なことなのでもう一度いいます、
S-S結合とは全く別物の、髪のアミノ酸同士の結合。
髪の形質を司るのはなんでしたっけ?
…
そうです。S-S結合ですね。
パーマではこの結合を利用して
曲げたり伸ばしたりしてます。
S-S結合をグリオキシル酸では関与できないので
クセは基本的に伸びないんですよ。
だって髪の形質を司る、結合で最も重要度の高い
S-S結合には作用出来ないんだから、
クセなんて伸びるわけないですよw
S-S結合以外で形質変化できる美容師さんいたら教えてくれー!!!学びに行きます!!!
こちらのお客様はカットも込みですが髪質改善ストレート、つまりS-S結合を使った施術です。
ただしエイジング毛やダメージ毛は
髪が弱っていたり、細くなっていたり、
タンパク質が流失した状態は、
S-S結合はタンパク質に含まれる
硫黄(S)が元になるので
髪のタンパク量が少なければ
当然、S-S結合からなる
髪のカタチを維持する組織も
太毛硬毛に比べれば少なくなります。
つまり、グリオキシル酸由来の架橋が 効きやすい状況下の髪、 ということになりますねぇ。
なので細毛軟毛や、
エイジング毛ダメージ毛であれば
グリオキシル酸由来の結合、架橋で
髪の形質変化を操れることもありますが
髪質次第ですし、髪の状態次第なんですよ。
こちらの方のクセの緩みはグリオキシル酸由来の架橋によるものです。
なんとなくわかりましたかね?
上記の点から言えることは
S-S結合の観点ではない
架橋、つまりグリオキシル酸由来の架橋で
施術感が得られやすいのは
細毛軟毛、ダメージ毛、エイジング毛
ということになります。
もちろん太毛硬毛に意味がないとは
言いませんがあまりいい効果は出ませんので
その他の施術やホームケアに
お金をかけた方がいいかもね。
というのが個人的な持論です。
あー、そうそう、余談ですが
グリオキシル酸は尿素やアルギニンなどとの
併用が効果を発揮しやすい
とぼくは認識しているので
今なお、発展段階の施術ですよ。
長くなりましたが参考になれば幸いです。
メリットを述べましたが今度は酸熱系商材における副作用のデメリットもお伝えしようかなぁ。。
希望があればww
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