これまで語られることのなかった
チオ50(チオグリコール酸アンモニウム水)
についてブログにしようかと。
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誰トク?なブログですが
現時点で僕が知っていること、
事実をまとめていきます。
チオ50は昔から縮毛矯正、
パーマに精通した美容師さんであれば
知ってる、見たことある、使ったことが
あるかもしれません。
違法薬剤とも揶揄されてたりしますねw
(僕もコソコソ使ってるけどさ)
そもそもですが、
チオグリコール酸アンモニウムは
パーマ液のメインともいえる還元剤。
しかしながら基準値が決められていて、
7%、条件を満たせば11%と
「薬機法」で上限が決められています。
(医薬部外品として)
https://www.perm.or.jp/i4zzkldg1tez/wp-content/themes/permtheme/about-perm/approval/pdf/syounin.pdf
チオ50というのはチオグリコール酸が
50%濃度でアンモニア水と割られてるモノ。
完全に基準値を超えているので
医薬部外品ではなく、「雑貨」
すなわちサビ取り剤として流通しています。
当然、小さな美容ディーラーじゃないと
そもそも買えない代物っすね。
じゃあ、なぜチオ50が
昔からコソコソと秘密裏に
取り扱われてきたかと言うと…
縮毛矯正剤の成り立ちから、
考えなきゃなりませんな。
縮毛矯正剤は
還元剤(チオグリコール酸アンモニウムやシステアミン、GMT、スピエラなどなど)
アルカリ剤(アルカリのpHを保つ役割、アルカリ膨潤させて還元剤を効かしやすくする役割)
pH(アルカリ性とか酸性とかそのもの。還元剤にはそれぞれにアルカリpH9くらいが得意、みたいな得意フィールドがあると思えばよろし。遊戯王とかポケモンをイメージしてくれ)
の3軸として髪のタンパク質に作用させて
クセ、うねりをとる、またはカールをつける
のが縮毛矯正、パーマ。
(酸性領域ではこれにプラスして熱処理のパーセンテージが高いよね。)
つまるところ還元剤とアルカリ剤、pHが
作用し合ってクセを伸ばすワケだ。
アルカリ剤が強ければ髪に還元剤が
効きやすくなりクセも伸びる、
と思いきやアルカリ剤が強いほど
髪はダメージを受けてパサつく。
特に表面に近いところで、
お客様が触ってわかるようなダメージとして現れる。
じゃあ、アルカリ剤を弱くして
還元剤を強くするか、、
ってなったときに出てくるのがチオ50など
還元剤そのものなんですよね。
(還元剤がダメージなしとは言わないよ)
ちなみに、システアミン、チオグリセリン
GMT、スピエラ、サルファイト、酸性チオ、
チオ乳酸、、、
数多ある還元剤の中でも
チオグリコール酸が縮毛矯正向きなのは
現場サイドでも研究レベルでも
まぁ、明らかなんですよねぇ。
縮毛矯正に特化するとなると、
一般メーカーの薬剤を使用するよりも
自分で縮毛矯正剤を組んでしまった方が
話が早いケースが多々。
特にチオグリコール酸アンモニウムを
還元剤の軸に決めるとなるとね。
(美容師が作る商材が増えてるのも、うなづけるねぇ。特にトリートメント系は規制がゆるいから作りやすい。)
何せ髪は文字通り、10人10色で
髪のクセ、細さ太さはもちろん、
カラーの状態、ブリーチの有無、
アイロンの有無、それこそ
年齢による髪質変化など
薬剤を決める選択肢、分岐はたくさん。
その中で一般メーカーのいわゆる
S、M、H、EX
(ソフト、ミディアム、ハード、エクストラ)
みたいな分け方って雑じゃね?笑
って思うのは自然な道理と思う。
(ちなみに薬機法的には医薬部外品同士を混ぜるのは禁止。だからMとHを混ぜる、みたいなのはやりがちな違反って言われてるね笑 プレックス剤のブリーチインもどうなんだろ?)
ちょっと脱線しすぎて
長くなったので続きはまた明日。
チオ50に関して違法ってホント?を
確認と検証をしたのでそれについて
ブログにしていきたいと思います。
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